最近、名著といわれる
Die with Zero
を読みました。
正直に言うと、この本を読んで価値観がひっくり返った、という感覚ではありません。
むしろ、これまで考えてきたことに、静かに輪郭が与えられた。
そんな一冊でした。
40代まで、仕事一筋で得られたものは確かに大きかった
私はこれまで、外食産業の現場で20年以上働いてきました。
仕事に全振りし、成果を出すこと、成長することを最優先にしてきた時間だったと思います。
その結果、
- 社内では一定の評価と影響力を持つ立場になり
- 収入も、業界平均以上になり
- 多くの上司、部下、仲間と関わることで
社会人としての経験値も積み上がりました
また、コロナ禍をきっかけにお金について学び始め、
貯める力・増やす力・守る力を意識して磨いてきたことで、
「お金が足りなくなるかもしれない」という不安からは、かなり解放されたと感じています。
ここまでは、間違いなく自分の人生を支えてくれた選択でした。
でも50歳手前になり、「目的」を考え直す必要があると気づいた
ただ、50歳を手前にして、ある問いが浮かぶようになりました。
私は、何のためにお金を増やしているのだろうか?
実はここ数年、
資産を増やすこと自体が、ひとつの目的になっていた感覚があります。
数字が増えることに達成感があり、
自分のレベルが上がっているような自己効力感もあった。
でも、お金そのものは、あくまで道具であり手段です。
『Die with Zero』を読んで改めて感じたのは、
人生の価値を最大化するために、資産をどう使うのか
という視点でした。
ちょうどこの本を読んだ時期が、
体力・経済力・影響力のバランスが変化し始めたタイミングと重なったこともあり、
「今、考えるべき問いなんだ」と強く感じました。
私にとって本当に大切な人間関係
私は、親友と呼べる人間は多くありません。
でも、それでいいと思っています。
私の人生でいちばん大切な人間関係は、
まず自分自身。
そして、そのすぐ次の円の中に家族があります。
この関係性を蔑ろにして、
私の人生が豊かになることは、決してない。
子どもが高校生・中学生になり、
一緒に行動したり、体験を共有できる時間は確実に減ってきています。
だからこそ今、
- 一緒に食事をする
- 話を聴く
- 子どもたちのやりたいことを応援する
- その成長や活躍を、この目で見ておく
この時間を、とても大切にしたいと思っています。
思い出こそが、いちばんの資産
今は、心からそう思います。
人生も「ポートフォリオ」を見直す時期に来ている
投資で言えば、
私は今、人生のポートフォリオを見直す段階に来ているのだと思います。
- 仕事
- 家族
- 友人
- 趣味(自分の時間)
これらに、どれくらいの時間とエネルギーを配分するのか。
やりたいことを、無条件で書き出してみる。
できるかどうかは一旦置いておく。
そのうえで、優先順位と期限を決める。
すると、
- 何を準備すればいいのか
- 何を手放せばいいのか
が、自然と見えてきます。
最近、小さなことでも新しい挑戦をしている自分が、
心地よく感じられるようになってきました。
「目的がある仕事」は、人を前に進める
年始の他店舗支援中、ある店長にこう聞きました。
「店舗の組織ができたら、何がしたい?」
返ってきた答えは、
「旅行に行きたい」でした。
私はこう伝えました。
「だったら、半年後の夏に5連休を取って旅行するって決めちゃいなよ。
そのために、俺も組織を作るから。」
仕事の目標が、
本当に叶えたい人生の目的の“手段”になると、
仕事はもっと前向きで楽しいものになる。
そう実感しています。
今すぐすべてを変えなくていい。でも、芽は植えておく
外食産業の現場責任者として、
休みや時間が取りづらい現実はあります。
人手不足、採用難、定着の課題。
どれも簡単には解決しません。
でも、今すぐ仕事を辞める必要はない。
極端に変える必要もない。
ただ、気づいた今この瞬間から
自分のやりたいことの芽を植えておく。
高価なモノや贅沢な食事もいいけれど、
それ以上に
心を震わせる経験に、時間とお金を使いたい。
土日に休めなかったこれまでの価値観に縛られず、
大切な人との時間を、
死ぬ直前でも思い出せる人生にしたい。
おわりに
「人生でいちばん大切なことは、思い出を作ることだ」
この言葉を胸に、
先延ばしにせず、今できることから行動していこうと思います。
お金を増やすことは、これからも続ける。
でもその先に、
どんな人生を残したいのかを、
これからはもっと大切にしていきたいと思います。

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